2009年11月29日

「あなたはアドオンできますか?」コンテキストの重要性

「救急医」です。

コンテキストは「文脈」とも訳されますが、ここでは「職場」と考えてください。

病院前救護の現場では現場で働く救急隊員が共有する雰囲気があります。あうんの呼吸だったり、言葉と表情のニュアンスだったり、判断のパターンだったり。もともと救命士の養成過程や現場での経験、さらに法的な縛りがあったり、病院で働く医師・看護師とは共有できない部分もあります。

医師と看護師ではそれぞれに文化がことなっていて、医療のおける役割も違います。

救命士、看護師、医師は患者を救命する・余呉を改善するという共通のミッションを持っていますが、そのアプローチは異なり考え方・知識セットも異なります。
言葉によるコミュニケーションによる相互の連携は重要です。

シミュレーション医療学習では、学習目的により学習者とコンテキストを共有するファシリテーターが学習を支援するのが最も効果的だと思います。

救急隊員に現場活動を教えるのであればファシリテーターは救命士。
病院の救急外来で看護師の初期対応を新人看護師に教えるのであれば、ファシリテーターは看護師。
ま、そういうことです。

なぜか?
コンテキストを共有していないと、発展的なディスカッション、アドオンができないからです。

例えば救急隊員を対象としたJPTECで、現場経験のある受講者から活動について質問があったとき、現場活動経験のない医師や看護師は質問の背景を理解したうえで、的確に答えることはできないでしょう。質問を医学的なものに置き換え、それについて答えることはできるでしょうが。
またそのディスカッションの中で、何らかのアドオン、これは知っておくと有用な考え方やコツ、エピソードを自分の経験から伝えるためには職場を共有している必要があります。
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2009年11月23日

ハワイコース受講受付開始しました

めっつぇんばーむです。

遅くなりましたが、3月のハワイコースの開催申し込みを開始しました。

http://amr-japan.com/hawaii_course.html

ハワイ州が財政難のため春休み中のキャンパス閉鎖を発表した関係で、コース開催場所がまだ確定せず、開催時間も決定できていない状況ですが、12月末には確定する予定です。

申し込み自体は受付開始します。

申し込み後の対応はハワイの担当者から連絡させていただくことになっています。
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2009年11月19日

PEARS INSTコース

ケリー社長です。
ハワイも秋らしくなりちょっと夜は長袖が必要になってきました。
でも相変わらずAMRは日中でも長袖と靴下が必要です。

3月のコースで追加記載があります。
今回試しにPEARS INSTコースを開催します。
PALS INST保持者は受講する必要はありません。
PALS INSTまでは取りたくないけどPEARS INSTだったら
と思う方は取得してみてはいかがでしょうか?

受講者は医師、看護士、医学生の対象です。
条件はPEARSプロバイダー保持者、CORE INST修了証が必要です。

今日明日中には申し込みと金額がアップされます。
posted by AMR-JAPAN at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | インストラクター募集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

東京茗荷谷ACLSプロバイダー1日コース

めっつぇんばーむです。

東日本ではおそらく初めてのAHA-ACLSプロバイダー1日コースが無事終了しました。

私はリニューアルのため、受講生として参加させていただきましたが、インストラクターの先生方、お疲れさまでした。


約12時間、通常は2日間に分けて行うACLSプロバイダーコースを1日で終わらせる秘密は、受講者人数にあります。

ふつうはマネキン1体に対して、受講者が6名。

6名が順繰りにスキル練習を行いますので、6分の実習セッション、6分のデブリーフィングが6名分。

これを4名までに押さえることで、時間短縮させて1日という枠に収めたのがAMR-JAPANのACLSプロバイダー1日コースです。

ハワイではちょっと前からこのやり方が行われていたようで、去年あたりから日本のコースでもこの方法での開催許可がおりて、AMR鹿児島では早々に1日コースのテストを始めていたようです。

東京でも今回の手応えを受けて、今後は積極的にACLS1日コースを展開していくそうです。



12月はPALSを行いますので、おそらく来年1月、またACLS1日コースが企画されるのではないでしょうか? 近日中に予定が発表になるそうです。
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2009年11月12日

新生児蘇生法講習、日本国内事情

このまえは3月にハワイで開催されるAMLSコースについて書きましたが、今日はNRPについて少し。

NRPは Neonatal Resuscitaion Program の略。直訳すると新生児蘇生プログラム。

アメリカ心臓協会AHAとアメリカ小児科学会AAPの連名で、開発・運営されているコースです。

AHAのBLSヘルスケアプロバイダーコースは、いちおうすべての子どもから大人まですべての年齢層の人へのCPRを学ぶコースと思われがちですが、唯一の例外が新生児です。

ここでいう新生児は、母胎から娩出されて、分娩室を出るまでのことをいいます。

こうした生まれた直後の特殊でのBLSは、別枠になっているのです。

胸骨圧迫と人工呼吸の比率は3:1。

「1,2,3、プシュー、1,2,3、プシュー・・・」

ってな感じ。

ヘルスケアプロバイダーコースとして、すべての医療者に知っていてもらうほどのものではないけど、新生児と関わる職種(産科医、小児科医、助産師、産科・小児科ナース)なら、ぜひ習得しておきたい技術です。



このNRP、かつて日本国内で開催されたこともあったようです。

実はAHA/AAP編纂の公式プロバイダーマニュアルは、すでに日本語に翻訳もされています。(旧ガイドライン版ですが)

今でもNRP勉強会と称する形で、NRPは日本国内でも開催されていますが、日本での受講ではアメリカと同じ形の公式修了証は発行していない模様。修了証が欲しければ米軍基地に行くしかないという情報も。(細かい事情はわかりません)

一時なんとなく日本でもブームになったNRPですが、最近はめっきり収束したというか、あまり話題にぼることはなくなりました。

というのは、日本版NRPとも言うべき、「新生児蘇生法講習会NCPR」が開発され、全国に広まりつつあるからです。

日本周産期・新生児医学会が母体となった新生児蘇生法講習会NCPRでは、写真入の立派な修了カードが発行されるようですが、もちろん日本国内限定資格です。

やがては、ICLSとACLSの関係みたいに、入門編としてのNCPR、さらに勉強したい人向けのNRPというような住み分けがされるようになるのでしょうか??
posted by AMR-JAPAN at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月09日

AMLS(Advanced Medical Life Support)

こんばんは。めっつぇんばーむです。

ハワイのケリー社長から、2010年3月のハワイ集中講習の案内が届きましたね。

医療教育機関としての American Medical Response では、AHAコースだけではなく、その他アメリカで定評のある医療シミュレーション教育にも力を入れていく方針みたいです。

アメリカは言わずとしれた、医療標準化プログラム発祥の地。

日本では医療標準化プログラムが知られるようになったきっかけは、おそらくAmerican Heart AssociationのECCプログラム(BLS/ACLS)が発端でしょう。

いまでは、ICLSやISLS、JATEC、JPTEC、NCPRなど、いろいろなジャンルの標準化プログラムが日本で開発、普及するようになっています。

あまりにいろいろなコースが立ち上がって、受講する側としては何をどう選んでいいものか、ジャンルが違えば内容も違うのに、名前ばかりはアルファベットで似ていて、と、ちょっと混乱気味な一面があるのも事実。

実はアメリカも似たような状況ではありますが、歴史が長いだけあって、数ある教育プログラムの中でも殿堂入りした、というか定番となっているコースがいくつかあります。

それが、たとえば今回のハワイコースでも開催されるAMLSです。

アメリカでは、医療者なら受けておきたい講習として、次のようなラインナップがあります。(BLS for Helathcare Providerは常識中の常識と言うことで含まれません)

  ・ACLS
  ・ITLS
  ・AMLS

ACLSは今更説明するまでもありません。

ITLSはちょっと前まではBTLSと呼ばれていましたが、交通事故などの外傷に対処するための標準化プログラム。日本では、このITLS基礎コースを元にJPTECが作られました。

そしてAMLS。これは内科系の初期治療の標準化コース。ACLSは主に循環器系のトラブルに特化したコースですが、AMLSは内科全般を扱います。

特徴的なのは、患者(傷病者)と接した際の観察・評価・診断・処置のプロセスが含まれること。もともとは医療資源の乏しいプレホスピタルの現場を想定して作られたコースですから、自分自身の五感を最大限に使って評価するという、近代の病院ではとかく軽視されがちな医療の本質的なテクニックを身につけるコースとも言われています。

このAMLSの評価部分のメソッドは、しばしば日本の医学教育の中でも引き合いにだされることがあるようです。

日本で、ACLSとITLSは日本語化されて正式導入済みですが、それらでは学べない内科系疾患への基礎アプローチをカバーするのがAMLSなのです。

残念ながら、現時点ではアメリカからAMLSインストラクターを日本へ招聘してのAMLSプロバイダーコース開催予定はありません。


今回のAMLSプロバイダーコース受講者募集告知は、近日中に予定されているAMLS Instructorコースへの序章でもあります。

AMR-JAPANでは、遠くない将来的な視野としてはAMLSの日本国内開催も考えています。近い将来、日本初のAMLSコース開催の初期インストラクターとなる人たち募集、という意味合いでもあるのです。

まあ、わざわざアメリカまでいって、という思いもあるもしれませんが、現時点、アメリカに行かないと受講できないんだから仕方がない。通い慣れると意外と近いです、ハワイって。

コース自体はアメリカでは、標準とまでになっている内容ですから間違いはありません。

ぜひこの機会に開拓者精神のある方たち、いかがでしょうか?
posted by AMR-JAPAN at 23:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 受講者募集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月04日

3月のHawaiiコース日程

3月のhawaii開催コース日程が決定しました。

3月23日  PHTLS1日目

3月24日  PHTLS2日目   ACLSプロバイダー1日コース

3月25日  AMLS1日目    PALSプロバイダー1日コース

3月26日  AMLS2日目    NRP

3月27日  FCCS1日目    BLS INST

3月28日  FCCS2日目

【受講資格】
PHTLSとACLS、NRPはBLS HCPカード必要
AMLSとPALS、FCCSはACLSカードが必要
BLS INSTはHS CPRとFIRST AID、CORE INSTカードが必要

開始時間と講習会場はコース開催1ヶ月前にウェブでお知らせします。
コースの開始時間は日本からの到着時間に合わせて決めます。
受講希望者はこのウェブサイトのハワイコース専用申請登録で受付しますがまだできていませんのでもう少しお待ちください。

posted by AMR-JAPAN at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 受講者募集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナースモードに切り替わるとき

こんばんは。めっつぇんばーむです。

さて、今日はBLSヘルスケアプロバイダーコースでありがちな一コマについてお話します。


BLSヘルスケアプロバイダーコースの受講者で圧倒的に多いのは看護師さんです。

公募コースを開くと、いろいろな施設で働くいろいろな看護師さんとお会いしますが、中には緊張の面持ちでいらっしゃる方がけっこういらっしゃいます。

コース中に質問を振ったり、傷病者評価のところで、「誰か来てください!」「あなたAED、あなた救急カート!」といった声を出す場面で、恥ずかしがってなかなか声がでないということもありがちなのですが、、、、


練習を進めていくと、あるふとした瞬間から、急に声の張りが変わる場面にしばしば遭遇します。

「大丈夫ですか?」という声かけが、急にキビキビと、リアルになるんです。



冒頭で、「ナースモードに切り替わるとき」とタイトルをつけさせていただきましたが、まさに職業人としてナースの顔に切り替わった瞬間。

講習会場という不慣れな場にいる「受講生」の立場から、臨床のナースの姿に戻った状態。

そんなときに、普段の仕事の場で遭遇した急変場面などを少し尋ねてみたりすると、その先の練習により真実みが出て、現場で転用可能なスキルのトレーニングへとつながっていきます。

中には、すごくシャイな受講生さんもいて、自己紹介のときにはちょっと心配になっちゃったりもしますが、いざやってみると、どんな人でもやっぱり芯は看護師さんなんだなぁと思うのです。
posted by AMR-JAPAN at 03:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 講習会日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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