2009年09月25日

ACLS-EP

鹿児島から”熱病”です.

時々読みかえすとためになるのは,ACLS-EP(Experienced Provider)のテキストです.
Toxicologyは日本ではというかその辺境の鹿児島では,覚せい剤とかaccidentalなもの以外はなかなかお目にかかりませんので,症候学などまとめ読みするにはそこそこの良品な気がしています.

内科で,定番な成書はハリソン,セシル.感染症あたりだとマンデル.コンパクトなものになるとワシントン・マニュアルやFred Ferriなんかですが,内科領域ではToxicologyは手薄なので,補完する意味でもACLS-EPは非常にコンパクト.reminderとしてちょうどいいのかなと思っています.
薬理学書まで紐解くともっといいのでしょうが,なかなか目が向きません.

ACLS-EPテキスト,もちろんそれなりに良いのですが,AHA Guidelineの内容が繰り返し記述されているだけだったりで,『いいものもある.悪いものもある』(昔のコント).
実際は,悪いところは皆無ですけど.もうちょっと詳しく!というところも無いではありません.


内科医以外の医療従事者のみなさん,内科医でも内科認定医級のかたには結構お勧めですよ.
posted by AMR-JAPAN at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ACLS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月23日

ガイドライン2010 ACLSプロバイダーコースの方向性

こんにちは。連休最終日、いかがお過ごしでしょうか?
めっつぇんばーむです。

私はオンコール番が終わった昨日は車で1時間くらいの温泉施設に行って、夜中までぼーっと肩こりを癒し、その後は深夜までやってるドンキホーテであれこれ物色して、明け方帰ってきて、さっき起きたところ(笑)

さて、今日の話題は、ACLSインストラクターなら気になる情報。

2010年、新しいガイドラインが発表されます。

もちろんAHAの各種教材もがらっと一新。こんどはどうなるんだろうと興味津々だと思います。

AHAのおもしろいところは、医学的なエビデンスが改訂されるだけじゃなくて、新しい教育手法がふんだんに取り入れられるところにもあると思います。

2005でいったら、BLSコースに導入されたPWW(practice while watching:見ながら練習)という手法。最初は「なにこれ!?」って感じでしたが、いまでは各団体の教材にも取り入れられて、BLSの世界では標準というくらいまでなってますよね。

こんな感じで、AHAは蘇生科学だけではなく、教育学の観点からも蘇生教育をまじめに研究している団体です。

そんなAHAが5年間という期間を経て、リリースする新教材には、どんな工夫とコンセプトが込められているのか、とても気になるところです。

そんな2010年版ACLSプロバイダーコースの片鱗をうかがい知れるのが、次の雑誌記事です。

看護教育:特集シミュレーション教材は進化する

看護教育
2009年09月号 (通常号) ( Vol.50 No.9)
特集 シミュレーション教材は進化する

■ディブリーフィングによって学びを深める
看護基礎教育におけるシミュレーション学習
広島文化学園大学看護学部 岩本 由美


この中で、紹介されている「G.A.Sメソッド」というディブリーフィング手法、これがAHA ACLS Providerコース2010に採用されることになっているそうです。

そこまで突っ込んだAHA ACLSとの具体的関係性については、雑誌記事では一切触れられていませんが、この「G.A.Sメソッド」を開発したのは、医学シミュレーション教育では世界的権威のピッツバーグ大学の Winter Institute for Simulation Education and Research (WISER) シミュレーションセンター。

で、そのWISERシミュレーションセンターは、この手法をAHAのシミュレーションスペシャリストと共同開発したということで、まだ途上形かもしれませんが、方向性としては間違いないはずです。

具体的な内容は、ぜひ雑誌記事を見ていただきたいのですが、基本的なコンセプトは、実は今のACLS Providerコースのレッスンマップとさほど変わらないようにも見えます。しかしディブリーフィング手法の基本概念がしっかり固まったという点が、根本的な違いです。

これまでも、メガコード練習の後のディブリーフィングでは、インストラクターは説明的には語らず、受講者に発言を促して学びを深めるということは書かれていましたが、具体的にどうやるのかという点が、次回レッスンマップには盛り込まれるのかなと思います。

この文献の表2としてまとめられている点、今のACLSインストラクターにも良いヒントとなると思います。


さて、以下、余談ですが、こんな世界最先端のシミュレーション教育事情が、日本の看護師向け雑誌に掲載されていたのには正直びっくり。そもそも看護雑誌の特集で、シミュレーション教材というテーマがあがるとは思いませんでした。

あと、もう一点、ピッツバーグ大学のWISERシミュレーションセンターというのは、AHA教材を含めたシミュレーション医学教育の最先端研究機関ということで、ぜひ皆さん、その名前を覚えておいてください。

そしてついでながら、AMR JAPANが提携しているハワイ州立大学医学部にあるSimTikiシミュレーションセンターもWISERと肩を並べるアメリカ屈指の医学シミュレーション機関で、WISERとSimTikiもお互いにパートナーシップを結んでいます。
posted by AMR-JAPAN at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ACLS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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